かつては船を中心に石材を搬出・搬入していたため、現在も庵治半島の入江近くは奥深くまで整備されています。半島の中心・五剣山(ごけんざん)で採掘した石を、陸地で加工し、瀬戸内海の航路を伝って流通させる。この地で石材産業が成り立ったのは、良質な資源と自然、そして優秀な職人の手があったからこそ。社会見学サイクリングへ、出発しましょう。
牟礼地区の氏神様でもある、地元に根ざした神社。毎年秋の秋祭りになると、四国沿岸の一部地域でしか見られない「ちょうさ」(太鼓台)を勇猛に引く、地元民たちの姿を目にできます。民家から高台にある境内までは、100メートル以上を上るゆるやかな参道になっています。上りきって振り返ると、広がる絶景に魅了されます。
庵治半島に足を踏み入れると見えてくる五剣山。良質な花崗岩が産出される日本有数の石材産地である一方、豊かな自然が残るスポットでもあります。瀬戸内海からの風を受けて独特な植生を作り出していることで、四季折々のさまざまな草木や花々の景色を、こんな視点からも楽しめます。
ため池が多い香川県内でも、庵治半島の採石地周辺でしか見られない工夫がこの調整池です。採石場にはかつて採石によってできた大きな窪みがあり、放っておくと雨水が溜まるため定期的に放水を行っています。その際、一気に麓に流すと危険であるため、その手前の高台に調整池をつくり、水がゆっくり流れるようにしています。
屋島と庵治半島の狭間に横たわる相引川。そのほど近く、庵治石開発協同組合の目の前には、建材や埋め立て、庭石などに使われる石がうず高く積まれています。いくつかある石の山々を見てみると、その大きさごとに区別されていることが分かります。実は用途別にも分けられており、効率よく石を選別するための工夫が凝らされていることに気づくでしょう。
庵治石開発協同組合付近から海側へ足を伸ばします。この辺りの海は栄養豊かな汽水域で、40年ほど前までは、潮干狩りスポットとしてにぎわっていました。海外線に沿うように道が伸びており、サイクリングには格好のエリア。対岸には間近に屋島を臨むことができます。海上に近い高さから仰ぐように見る屋島は、「屋根のような形」という由来も納得のどっしりとした印象です。
予約優先となります。下記にてご利用可能なスケジュールをご確認のうえ、ご参加人数とともにお申し込みください。
自転車は電動アシスト自転車を使用します。体格や身長に合わせて3タイプをご用意しております。ガイドをご確認のうえ、ご自身に合ったタイプをお選びください。
また、各コースともガイドツアーとなります。