源平合戦・屋島の戦いで源氏と平家の形勢逆転の機となった、総門跡を皮切りにペダルを漕ぎはじめます。1本、川を挟んで合戦の主戦場となった屋島を臨みながら、史跡やうず高く積まれた石材の山、現在も海運に使われる入江へ向かう約30分のショートコースです。気軽にサイクリングに親しむことができます。
ことでん・八栗駅からほど近く。かつてこの辺りは海岸線であり、屋島の合戦では平家が海辺を守る要として、また上陸の拠点として陣を敷いていました。総門はその遺跡にあたります。相対する源氏を迎え撃つべく待ち構えていましたが、合戦ではほどなく源氏に占拠され、形勢が逆転。「夏草や ここにも一つ 髑髏(しゃれこうべ)」と詠まれた句碑もあります。
屋島の戦いで源義経の身代わりとなって討死した佐藤継信の菩提寺として知られている洲崎寺。大同年間(八〇六年~)に弘法大師の手で創建されました。江戸時代中期に四国八十八ヶ所の巡礼を行った「遍路の父」宥弁真念(ゆうべん しんねん)のお墓もあり、讃岐ゆかりの歴史に思いを馳せることができる名刹です。秋には、県の保存木指定となっている大イチョウが美しく黄葉に変わり、見頃を迎えます。
屋島と庵治半島の狭間に横たわる相引川。そのほど近く、庵治石開発協同組合の目の前には、建材や埋め立て、庭石などに使われる石がうず高く積まれています。いくつかある石の山々を見てみると、その大きさごとに区別されていることが分かります。実は用途別にも分けられており、効率よく石を選別するための工夫が凝らされていることに気づくでしょう。
相引川から先の入江では、不定期ですが砕石運搬船を目にできる機会があります。砕石運搬船は、墓石に使えなかった石を砕いて集め、全国へ運び出していく船です。船体は重い石を積み上げても耐えられるよう頑丈につくられており、クレーンが据え付けられています。船が停泊している様子を見られたらとてもラッキーです。
庵治石開発協同組合付近から海側へ足を伸ばします。この辺りの海は栄養豊かな汽水域で、40年ほど前までは、潮干狩りスポットとしてにぎわっていました。海外線に沿うように道が伸びており、サイクリングには格好のエリア。対岸には間近に屋島を臨むことができます。海上に近い高さから仰ぐように見る屋島は、「屋根のような形」という由来も納得のどっしりとした印象です。
予約優先となります。下記にてご利用可能なスケジュールをご確認のうえ、ご参加人数とともにお申し込みください。
自転車は電動アシスト自転車を使用します。体格や身長に合わせて3タイプをご用意しております。ガイドをご確認のうえ、ご自身に合ったタイプをお選びください。
また、各コースともガイドツアーとなります。